請求書の書き方:インボイス制度の記載事項
良い請求書は、漏れがなく、わかりやすく、誤解の余地がないものです。2023年10月に始まったインボイス制度に対応した書き方をまとめました。
適格請求書の6つの記載事項
- 発行事業者の氏名または名称と登録番号(T+13桁)
- 取引年月日
- 取引内容(軽減税率対象品目である旨)
- 税率ごとに区分して合計した対価の額と適用税率
- 税率ごとに区分した消費税額
- 書類の交付を受ける事業者の氏名または名称
国別:請求書に必要な項目
早見表です。制度は変わるため、必ず税理士にご確認ください。
| 国 | 記載する番号 | 主な税率 | B2B電子インボイス義務 |
|---|---|---|---|
| インド | GSTIN · HSN/SAC | GST 5% / 18% | 一部 / 段階導入中 IRN > ₹5 Cr |
| アメリカ合衆国 | EIN (optional) | Sales tax (state) | なし |
| イギリス | VAT no. | VAT 20% | なし 2029 |
| ドイツ | St.-Nr. / USt-IdNr. | USt 19% / 7% | 一部 / 段階導入中 2027–2028 |
| フランス | SIREN/SIRET · TVA | TVA 20% | 一部 / 段階導入中 2026–2027 |
| スペイン | NIF | IVA 21% · IRPF | 一部 / 段階導入中 2027–2028 |
| イタリア | Partita IVA | IVA 22% | あり SdI |
| 日本 | 登録番号 T+13 | 消費税 10% / 8% | なし |
| ブラジル | CNPJ / CPF | ICMS / ISS | あり NF-e / NFS-e |
| メキシコ | RFC | IVA 16% | あり CFDI 4.0 |
免税事業者の場合
インボイス発行事業者に登録していない場合は登録番号を記載できません。通常の請求書として発行し、消費税の扱いは取引先と事前に確認しましょう。
支払期限と振込先
「月末締め翌月末払い」が一般的ですが、請求書には具体的な日付を書くのが確実です。振込先は銀行名・支店名・口座種別・口座番号・名義まで正確に記載します。振込手数料の負担についても備考に書いておくとトラブルを防げます。
領収書と収入印紙
5万円以上の紙の領収書には収入印紙が必要です。PDFをメールで送る電子の領収書なら印紙税はかかりません。また電子帳簿保存法により、電子で受け取った請求書・領収書は電子データのまま保存する必要があります。
よくある間違い
- 請求書番号の重複や抜け
- 支払期限の記載漏れ
- 「作業一式」だけの曖昧な内容
- 登録番号の誤記